水のあれこれ

<水の働き>
体の筋肉や皮膚などを構成しています。また体内では、「溶媒」「運搬」「体温調整」として働いています。

<溶媒>

水がいろいろな物質を溶かし込んで、体に吸収し易くすることです。人間の体は食事をすると消化液を分泌して食物を溶かし、栄養素を吸収し、便の形にして排泄しますが、この分泌・吸収・排泄のすべてが水の溶媒としての機能を利用したものなのです。また、ナトリウムやカルシウムなどのミネラルを溶かすことで、体に吸収しやすい形に変え、体内のPH調整を行ったり、浸透圧などを一定に保つ役割を果たしているのです。

<運搬>
主に血液によって栄養素や酸素を細胞ひとつひとつに運び、反対に老廃物や二酸化炭素を排出します。体内の水分が足りなくなると、血液の濃度が高まり流れがどんどん悪くなって、運搬機能が十分に果たせなくなり、細胞がどんどん死んでいく状況に陥ります。

<体温調整>
人間の体を一定に保つ機能のことです。

水は体内で人間が生きていく上で必要な機能に関わっています。体内の水分量が不足することによって、身体が機能不全の状態に陥ってしまいます。そうならないためにも、水分を補給することが重要なのです。

水分補給が必要だからといって、ただ闇雲に水を飲んでも意味がありません。
むしろ内臓に余計な負担をかけることになり、逆効果です。
※人間が一度に取り込める水分は200~250mlが限界でそれ以上に 摂取しても体内を素通りするだけだからです。

水を飲むタイミングと量が大切ということです。

■起床時に200ml 就寝前に200ml
寝ている間は長時間に渡って、水分補給がされません。そのため、起床直後は特に血液がドロドロして固まりやすくなっており、脳梗塞などの血管障害も午前中に起こりやすいと言われています。そのため、起床後と就寝前に水分を補給することが大切です。

■食事の時に 200mlずつ 200×3=600ml
適度な水分は胃腸を刺激して消化を活発にしますが、水を一度に大量に飲むと胃液が薄まるので消化不良の原因となります。食事の時はつい飲みすぎてしまいがちなので気をつけましょう。

■入浴の前後に 200mlずつ 200×2=400ml
風呂は一日の疲れを癒してくれますが、入浴中にもかなり大量に汗をかきます。入浴後も体温が上がっていますので発汗しています。入浴の前後にも必ず水分を補給しましょう。

■2時間おきに 200mlずつ 200×3=600ml
外出しているとなかなか難しいですが、日中も1~2時間おきぐらいに水分を補給した方が良いでしょう。例えば、食事と食事の間、朝の10時、昼の3時、夕方の5時というようにこまめに水分を補給することが大切です。

合計 200ml×10=2000ml


水の「硬度」は、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。
この数値が高いものを硬水、低いものを軟水と呼びます。ただ、分類の方法にはいろいろあります。

ここでは、硬度が100未満を軟水、100~300未満を中硬水、300以上を硬水と呼びます。
硬度の計算式は、
(1リットル中のカルシウムの量×2.5)+(1リットル中のマグネシウムの量×4.1)
で求められます。

軟水 中硬水 硬水
硬度 100未満 100以上300未満 300以上
特徴 クセが少なく和食のダシやお 茶、煮物など幅広くお使いいただけます。日本の水は、ほとんどが軟水なので飲み慣れた飲み口です。 ミネラルのバランスが良い水が多いので常時飲むにはオススメです。また洋風スープや肉料理を作る時にも相性が良い。 スポーツの後やダイエット中のミネラル補給に良いです。また、新陳代謝を活発にして血中の不純物を排泄する効果も期待できます。


ミ ネラ ル成分と 味について
カ ルシウム…多いほど重いと いう か、 鉱石っ ぽい味がし ます。
マグネシウム…多いほど苦味や渋みが強く なり ます。
ナト リ ウム…少量であれば甘みを感じ ますが、 多いと 塩見を感じ る。
カ リ ウム…特に味覚に影響を し ません。

pH値
食べ物でよく 耳にする「 酸性」 と 「 アルカ リ 性」 。
こ れを表す単位がpH値です。 水素イ オン濃度つまり 水素イ オンをどれだけ含んでいるのかを数値化し たも のです。pHは0 ~1 4 まであり 、 pH7 が中性で、 それより 小さ いと 『 酸性』が強く なり 、 大きいと 『 アルカ リ 性』 が強く なり ます。
ミ ネラ ルウォ ータ ーのpHは5.0~9.0の範囲のも のが多い。
ちなみに日本の水道水は、 ほと んどpH6.5~7.5の間です。 酸性と アルカ リ 性でどちら が体に良いと か悪いと かは無いのですが、 舌に馴染みやすいpHはpH6 の弱酸性から pH7.5の弱アルカ リ 性の間だと 言われています。